このインタビューは2019年2月1日におこなわれました
自己紹介をお願いします
田川市の後藤寺商店街の出身です。高校卒業後、県内の短大の栄養科に進学しましたが、在学中に違うことをやりたいと思い始め、デザインの専門学校に入学し、卒業後はは福岡市近郊で、企業の社内デザインの仕事をしていました。
そして退職後、田川郡川崎町の地域おこし協力隊に応募しました。
川崎町を選んだのは自分の生まれ育った地域に貢献できるような仕事がしたいなと思ったときに、近隣地域で最初の募集だったことと、副業がOKだったことです。自治体によっては副業禁止の所もあるなか、副業が許可されているのは魅力的な条件でした。
協力隊では、どんな仕事をしていますか?
町のイベントの企画や広報、商品開発のパッケージやブランディングなどです。中でも一番大きいのは、「かわさきパン博」のイベント準備ですね。半年くらい前から実行委員会を組んで、ほとんどつきっきりになります。観光協会が事務局のリーダーで、協力隊がサブリーダーで取り組みました。毎年多くの方が楽しみにしてくれている町の一大イベントなので精一杯頑張りました!
口コミから広がったテレワークの仕事
テレワークの仕事を始めたきっかけは?
2016年に、後藤寺商店街でおしごとテラスkatete(カテテ)※以下,kateteがオープンするときに、その内装の話が川崎町の観光協会にありました。そのときに、観光協会の人についていったのが、kateteとの最初の出会いです。その場で「ロゴマークを作ってみなよ!」と声をかけていただいて、作ったのが最初のかかわりでした。
そのロゴマークは、すぐに採用していただいて、現在も使っていただいています。
これがテレワークを始めたきっかけだったので、本当に感謝しています。
それまでは、テレワークという言葉も知らなくて、ロゴを作るにあたっていろいろ調べているうちに、こういう働き方があるんだということを知りました。そして、「自分も登録したいです!」と言って、kateteのワーカーに登録しました。
テレワークでは、どんな仕事を受けていますか?
チラシ作成や企業様のロゴマークデザイン、動画作成などもやっています。
今は、kateteで他のワーカーさん数人でチームを組んで、「子育てマップ」を作成していますが、これがとても楽しいです!
テレワークの仕事は、どうやって受注していますか?
kateteからの仕事も受けていますが、最近はそれ以外からも仕事をいただけるようになってきました。自分ではほとんど営業していないので、完全に口コミです。自分が地元出身というところが強みかな、と思うんですが、「あそこの娘さん何かやってるらしいよ」みたいなのが風のうわさで流れたりして、いろいろな所から依頼が来ます。
今は、協力隊が本業なので、いただける話があれば受けている、という感じです。こんなのは都会では通用しないですよね。田舎だからこそやれることだと思います。
ふだんはどこで仕事をしていますか?
協力隊の仕事は主に役場ですが、テレワークの仕事はkateteや自宅、お気に入りのカフェなどです。私、そのカフェのコーヒーが好きなんですよ!ポケットwifiを持っているので、それで仕事をしています。
テレワークを通してスキルアップ
テレワークをやってみて良かったことは?
自分が今まで受けたことのないような仕事も、アドバイスをいただいたり、チームを組んだりしてチャレンジできるので、自信とスキルにつながります。kateteで知り合ったワーカーさんとは、仕事のことだけでなく、プライベートでも、いろいろ情報交換ができるのが楽しいです。協力隊では観光の仕事をしているので、いろんなことを知ってるつもりになっていましたが、意外に知らないこと多いと気付きました。
例えば、自分は独身なので、同じ年代の人が遊びに行く場所や興味がありそうなイベントのことはわかります。だけど、子育て世代がどこに行きたいか、ということは、わかりませんでした。
だから、今やっている「子育てマップ」作成を通して、子育て世代のお母さんと話していると、子育て世代はこんなことを求めているんだな、こんなイベントしたらいいんだな、ということわかって勉強になります。
では、困ったことは?
今のところないですね。強いて挙げるとすれば、顔が見えない相手との仕事だと、意図がわかりにくいことが時々あるのですが、kateteでフォローやサポートをしていただけるので、困るほどではありません。みなさんが丁寧にサポートしていただけるので本当にありがたいです。
それぞれの得意なことを生かして、チームで仕事がしたい
今後やっていきたいことはありますか?
自分がやったことのないジャンルにもチャレンジしてみたいです。例えばライターなどもやってみたいです。
自分のHP、まだ持っていないので、おいおい作りたいと思っています。動画も、若い方は、みなさんどんどん撮ってアップしていますよね。遅れないように、そういうものも作っていきたいな、と思っています。
それから、とくに田舎では、得意不得意にかかわらず、仕事を1人で全部完結してしまうことが多いです。だけど、チームを作っていいものを作るということを、もっとやっていきたいな、と思っています。例えば、今やっている「子育てマップ」作成のように、適材適所で、得意分野を生かして、さらにいいものを作るチーム作りができたらいいな、と思います。
今後の活動や、やってみたいことはありますか?
もうすぐ地域おこし協力隊の任期がおわるのですが、観光やイベントの仕事が好きなので、そういう仕事ができるところに籍を置きながら、フリーランスでテレワークの仕事も受けていけたら、と思っています。
川崎町には、面白い人がいっぱいいます。美術館や博物館にしかないようなものがお家にある人や、紙芝居など面白いスキルを持った人もいますので、場所よりも人を紹介したいですね。そして、川崎町だけでなく、田川にも面白い人がたくさんいるので、いろんな地域の人を紹介したいですね。
なので、人マップを作ってみたいです!人にはそれぞれ歴史がありますし、わざわざ遠方から町に来て下さる人に、面白い人を紹介できたらいいな。イラスト入りのかわいい人マップができたら楽しいかも、と思っています。
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